愛知県の技能実習生の数 24,495人(全国1位)

愛知県は技能実習生を全国で最も多く雇用していますが、雇用企業内においても地域社会においても、技能実習生とコミュニケーションが十分とれているとは言い難く、単なる労働力としか見られていない側面が大きいです。

今後この状況を放置したまま技能実習生が増え続けた場合、彼らと日本人との間に起きるトラブルが深刻化し、社会的排除が進行するだけでなく、製造業をはじめとした県内中小企業の生産活動にも支障が生じる可能性があります。

コミュニケーションが進まない要因の一つは、日本語教育の不足です。技能実習生は来日前後の数ヶ月間に、送り出し機関および技能実習生を監督する立場である監理団体から日本語教育を無料で(企業負担で)受けることができますが、3年間の労働および生活を営む上では十分でなく、継続した日本語学習が求められています。しかし、監理団体による継続的な日本語教育は努力義務にとどまり、また中小企業が独自に日本語教室を開くことも難しいため、現在は県内各地で開かれているボランティアベースの日本語教室に頼っている状態です。

このことは一見、地域住民とのコミュニケーションも進むため望ましいと思われますが、ボランティア頼みの日本語教室の運営は非常に厳しく、指導レベルにもバラツキが大きいため、受け入れる外国人数には限界があります。

この課題に取り組んでいる団体