安城市内で要介護認定を受けている高齢者は約5,000人います。そのうち、要支援1・2の高齢者は約30%を占めます(2015年4月1日現在)
要支援1・2の認定を受けている高齢者の方は、掃除など生活の一部に介助が必要ですが、食事や排せつなど生活のほとんどは自立して行うことができます。また、生活に不自由は感じつつも、なんとか要介護認定を受けずに自立度を保っている高齢者の方もいます。
こうした方はコミュニティと積極的に関われるよう気軽に外出し、いきいきと自立した暮らしを営むことを望んでいますが、実際には一人で出かけることに不安を抱える方もいます。ひどい場合には、自宅に閉じこもりがちになり、ますます介護が必要な状態に陥ってしまうケースもあります。現在、実際に外出支援を行っている民生委員や福祉委員会などの方のお話から外出支援に取り組むには下記の課題があることがわかってきました。
(1)既存の有償外出支援サービスは、決まったルートでしか支援できず、傾聴が十分にできていなかったり、利用額も高額で気軽に使えないこと
(2)高齢者やその家族が安心して外出支援サービスを利用できるようになるための、支援者との信頼関係の構築が不十分であること
(3)現在の介護保険制度では、介護度に応じて利用限度額が決まっており、介護度の低い要支援1・2の方の利用限度額は少なく、例えば要支援1ではデイサービスを週1回、ヘルパーを週2回利用するとほぼ限度額を使いきってしまい、生活する上で必要最低限のサービスは受けられますが、外出などに関しては十分な支援が得られないこと
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