【お年寄り】NPO法人ing

解決策 図

各町内福祉委員会へのヒアリングを通して判明した、地域の高齢者のみなさんの「外出したい/外出したくない」「身体は動く/身体を動かすのに不安がある」といった心と身体の状態を踏まえて、事業領域を検討することとしました。上記で示した通り、当団体で対応する範囲を「外出したいけど身体を動かすのに不安がある人」に設定しました。

★NPO法人ingで実施するお出かけ支援講座の特長
「認知症初期の徘徊(一人歩き)をサポートできる同行支援」を重視します。傾聴と対話をテーマにした生涯学習を大切にしてきた当団体は、傾聴の学習を中心に、認知症理解と対応、家族介護者理解を盛り込んだ養成講座を受講したスタッフが同行支援を行います。町内会、シルバー人材センターのスタッフにもこの養成講座の案内を出し、ともに学べる環境を整えます。

★利用しやすいお出かけ支援の料金設定
シルバー人材センターは要支援・要介護の場合、100円/時間と安い(自立の場合は約900円/時間)ですが、同行のみを目的としています。一方、介護事業者のNPOは1,000~1,500円/時間と高めですが、福祉の専門家が対応しており、自動車での同行も可能です。
当団体はその中間的な立ち位置を確保し、利用料は500円/時間に設定。会員制にして会費は当団体の運営経費に、利用料(500円/時間)はボランティアスタッフが受け取ることにします。活動時間は当面9時~17時とし、実績を積み上げる中で個別なニーズへの対応を検討しつつ、事業規模や支援エリアを広げていきます。

★今後は安城市との連携を加速
介護保険制度が改正され、多様なサービスが対象となり、総合事業が始まります。資格要件が緩和されてボランティアによるサービス提供もできるようになります。安城市では2017年4月からの導入が予定されており、今後はこの計画に従って、介護保険を活用しての安価な負担で同行支援できる方向を探ります。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「あいちの課題深掘りファンド」2015年度助成先による提案です。