【子ども・教育】NPO法人ママの働き方応援隊


当団体では、赤ちゃんの時にしかないと言われる特別な力「相手の共感を引き出す力(エンパシー)」に注目しています。赤ちゃんに見つめられると心のフィルターが外れ、柔らかな肌に触れると感情が動き出します。赤ちゃんがいることで、会話が生まれたり、表情がやわらいだりするのはそのためです。この力で人と人とをつなぎ、それを積み重ねていくことで、「日本の無縁社会を解消する」というビジョンを掲げています。

当団体の養成講座を受講した0~3歳の母親(ママ講師)が全国で約500名、東海エリアでは約50名が、それぞれ赤ちゃん(赤ちゃん先生)とともに、教育機関に出向き、インストラクターのもと「命」をテーマとした授業を行います。

小・中学校では命の偉大さに気づき、自己肯定感や共感力を高めるプログラムを行うことで、いじめ・自殺の予防を目的としています。高校・大学においてはライフキャリアを具体的に考え、社会の課題に気づき、社会参加への意欲を高めることを目的としています。このように、それぞれの発達段階に沿ったテーマで授業を行うことで、命の大切さを学び、生きる力を養います。

また、これらの活動に対して、ママ講師には1回の出動につき2,000円の謝金が発生しています。そして、日々、私たちの目指すビジョンに賛同いただける企業や団体とつながるために、母親と赤ちゃんで営業を行っています。賛同いただいた企業には、母親の知識を生かしたマーケットの拡大を図るお手伝いをさせていただき、運営資金の援助をいただくことを目標としています。

このように「働く」という意識を持つことで、育児中の母親が社会とのつながりや責任を感じ、自己肯定感を高めることができます。「子育て中であることがメリットになる働き方をつくる」というミッションを掲げ、子育て中にしかできない仕事のあり方を広げていきます。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「NDS感動基金」2014年度助成先による提案です。