【子ども・教育】NPO法人こどもサポートクラブ東海

こどもサポートクラブ東海は、犬山市近隣の小学校で、毎日午前中の約4時間を担任の指示を受けながら支援の必要な子どもに寄り添い、クラス担任と方針を共有し、子どもにとって過ごしやすい環境づくりに努めます。

教室の中で過ごしづらい思いをしている子どもたちの特性を知った支援で生きづらさを解消し、担任1人で対応が困難な状況をサポートすることで、担任の教室運営をしやすくします。

例えば、
・人の話を聞くことに困難を持っている子ども(人の声と物音との聞こえ方が同じで、性能の悪い補聴器のようで頭が痛くなったり、先生の言葉を聞き分けられないなど)には、担任の指示を繰り返して本人に伝える
・読字障がい(ディスレクシア)の子どもには、文字が読みやすいように行がわかりやすい定規のようなもので読む位置を示したり、代読して理解させるなどのサポートをする
・予定が把握しにくい子には絵で支持を示すと効果的なので、スケジュールを絵で表示する

学習支援の必要性は年々増加の一途をたどっていますが、それをすべて行政の手だけで解決するのは、財政的にも無理があるのが現実です。それを地域の力で補い、子どもが健全に成長していくのを見守るのは大人の役目だと思います。

学習支援員の需要は年々増加していますが、それに伴う支援員の養成や現支援員のスキルアップも重要な課題となっています。毎日午前中約4時間の活動をボランティアの好意だけに頼るのでなく、交通費や給食費の補助と同じくらいの金銭的な支給をし、継続可能な活動としていくことが大切です。それには、地域の大人や企業、行政などが理解を示し、この問題に取り組んでいくべきと考えます。

近い将来には、どこの学校に行っても支援員が数人(少なくても1年生のクラスは全クラスに)いる状態が理想と考えます。市からの委託金で有償ボランティア程度の安定的な財源を得るようにしたり、地域の企業や個人の子ども支援者を定期的に確保し、地域で子どもを守る体制をつくっていきます。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「NDS感動基金」2014年度助成先による提案です。