【環境】NPO法人インディアンサマー

「紅茶加工所」を整備し、額田に新たな産業を確立
地域に自然と活力を取り戻します

額田の地場産業である「お茶」を再び盛り上げ、額田で暮らしたい人が、この地で生計を立てながら、安心して暮らしていけるまちを実現したいと考えています。そのためには、額田の小規模農家が安定的に収入を得ていくことが必要であり、農業を6次産業化し、農産物の付加価値を高めて販売することが有効策と考えます。

歴史的に額田でお茶の生産が盛んであったことは、この地域が茶の栽培に適しているということであるといえます。また、いかにインターネットが発達したとはいえ、消費者との距離が近ければ適正な取引が実現しやすいと考えます。その点で額田は、都心の岡崎市中心部や名古屋市へのアクセスがよいため、他のお茶どころより流通に有利な土地です。

額田を岡崎市全体の共有財産として遺していくためにも、額田で人びとが安心して暮らし続けられるための環境と仕事が不可欠です。それら2つの問題を解決するために、地域に根ざしたお茶産業に取り組みます。この地に産業が確立されれば、定住者が増えるだけでなく、捨て去られた農地が再び活性し、景観や生態系の回復にもつながります。

以下の3つを実践することで、里山の循環への一歩を踏み出し、人と自然が共存できる額田を取り戻します。

(1)小規模農家向けの茶葉生産の加工場を整備し、小さい農家でも採算が取れるようにします。(大型加工機械では加工したくてもできず、捨てられていた茶葉を利用できるようになります。)

(2)新規就農者へ荒れた農地を紹介して、栽培・収穫のノウハウを提供します。額田にて180年、お茶の生産販売を営む老舗「宮ザキ園」の6代目である当団体の代表が、煎茶をはじめ紅茶加工販売の実績、6次産業化の実績で培ったノウハウを新規就農者向けに教えていきます。

(3)「紅茶のさと・額田」のブランド化に向けたストーリーづくりやパッケージデザインを行います。また、販路拡大を行っていきます。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の【事業指定プログラム「ミエルカ」】2013年度助先による提案です。