【障がい者】NPO法人夢工房

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B型事業所の工賃は、作業収入から必要経費を除いたすべてを障がい者のみなさんに支払う必要があります(就労継続支援B型事業所指定基準による)。当団体での作業収入は木工製品の製造・販売によるものです。課題である「障がいがあっても適した環境で働き、納得できる報酬を得る」を解決していくためには、以下の対策が必要と考えています。

●作業収入(販売売上)を上げること
事業所が企業経営感覚(視点)を持って魅力的な商品開発を定期的に行い、市場開拓を進めます。
●働くための環境を整えること
これには障がい者の方それぞれが力を発揮、向上できるよう、治具の工夫はもちろんですが、専門家による技術指導や、品質の高い製品の安定供給するための機械の導入などが具体策として考えられます。

当団体では木工製品製造のほとんどの工程に障がい者の方が関わっており、糸鋸でのカットも行っています。しかし糸鋸は非常に古く、カットをしている時に振動してしまうため、品質を安定させることが難しく、また厚みのある木材がカットできないため、商品の幅が広がりにくい現状があります。

現在、名古屋造形大学のご協力を得て新商品の開発を進めています。いくつか商品化を検討している中で、デザイン性・機能性も優れ評価の高い作品があります。しかし、この作品は厚みがある木材をカットしなければならず、現在当団体が所有する糸鋸ではこれをカットすることができません。工業用のしっかりした糸鋸を導入し、新作品を商品化します。今回糸鋸を導入することで、商品の幅を広げ、他の商品もより本格的な品質の高いものとして製造・販売し、収益を上げていきたいと思っています。

収益が上がることだけでなく、質のよい作品を作ることができるようになることで、障がい者のみなさんの技術の向上、満足感、誇りにもつながります。働きがいをもって働くこと、工賃を上げることの実現に近づくと考えています。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「東海ろうきん傍楽ファンド」2016年度助成先による提案です。