【子ども・教育】NPO法人PakaPaka(事業指定プログラム「ミエルカ」2016:「真如苑」コース)

障がいの有無に限らず、家族が子どもの感情でなく行動に着目する力や観察力を身につけることを目指した「子育てサロン」を実施します。観察力が身につくと、子どもの“今”を把握でき、適切な関わりを選択できるようになります。また、家族自身の今を見ること、自分の状態を知ることができ、安定した子育て環境づくりにつながります。さらに、同じ経験をした親である「ピアサポーター」がゆっくりと時間をかけて話を聴くようなサロンにします。サロンにサポーターが入ることで療育園や保育園などの保育士や、障がい児支援事業所等のスタッフには言えなくても、サポーターになら悩みを打ち明けられ、学校や園の事情など、先輩となる母親からしか聞けない情報を聞くことができます。このことが、子育て環境の質の向上につながります。

サロンの持続的な運営に向けてサポーター養成講座を開講し、現場実習を経て専門性を持った「ピアサポーター」を養成します。1年間で10名のサポーター登録を目指します(現行7名)。また、サポーターにやりがいを持って継続して参加してもらうために、サポーターのフォロー体制を確立します。以上の2つの取り組みにより、ご家族が安心できる相談場所の確保を目指します。

最後に、子育てサロンなどの取り組みを発達障がい児を持つ家族へ届けるため、情報発信も行います。具体的には、会報誌を発行(年4回)し、公的機関などで配布したり、発達障がいや子育てに関する専門的な記事を交えたブログを発信します。また、つながった家族との関係性を強めるために、定期的なメールマガジンの発信やSNSを活用し、当団体でしか発信できないような情報(発達障がい児の子育てに関する専門的かつ当事者目線の情報)を伝えます。
将来的には美浜や南知多地域の団体とも協力し、ピアサポーターを育てていくことで、各地域での子育てサロンの開催につなげていきます。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の事業指定プログラム「ミエルカ」2016年度助成先による提案です。