【まちづくり】高森台県有地の活用を提案する市民の会
今回の調査では、大きく2つの質問を設定しました。この2つの質問の回答から、同じような傾向を見出すことができれば、ニュータウンの課題と県有地の活用とを関連づけて、次への提案につなげることができると考えました。「課題」のところでも述べましたが、1つ目の質問はニュータウンの生活環境への評価を訊ねるもので、12項目中「多世代間交流」の評価がきわめて低く、課題であることがわかりました。
一方、2つ目の質問は県有地の活用に関するもので、その中で市民が積極的に県有地の未利用部分の一部を活用する「花と緑のまちづくり活動」というアイデアを例示し、この活動がどのような効果をもたらすと思うかについて、10項目質問をしました。「多世代間交流促進」という項目に、効果があると答えた人は92名。さらに「この活動に参加したいと思いますか」の質問に実に89名の方が「参加したい」と答えています。「多世代間交流」は全回答者の31%の方が効果ありと答えていて、「花と緑のまちづくり活動」が「多世代間交流」に効果があると考えられます。この2つのアンケート結果から、現在の生活環境は「多世代間の交流」が不十分ですが、県有地の一部で市民が参加する「花と緑のまちづくり活動」をすることによって、交流が促進されることが期待できます。
最近、春日井市は市民との協働をより積極的に進めようとしています。今回のアンケートで、「これから活用をどのようにして進めたらいいか」との質問に、「行政と市民が協働して進めるのがよい」と答えた人が77%と圧倒的多数となりました。このように、県有地を行政と市民が協働して活用することができれば、同時に高蔵寺ニュータウンの課題解決への糸口にもつながる可能性が見えてきました。
今回のアンケートによって、このような関連性を見いだせたことは大変有意義でした。今後、この貴重なデータを市民の声として積極的に行政へ提供し、有効的活用に結びつけたいと思います。
※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「あいちの課題深掘りファンド」2015年度助成先による提案です。
この解決策の詳細は、あいちコミュニティ財団Webサイトの下記ブログをご覧ください。
http://aichi-community.jp/posts/12432
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