【障がい者】NPO法人ひろがり

ひろがり2
私たちNPO法人ひろがりは、障がいの重い子どもたちの子育ちの基礎的な支援と保護者の親育ち支援を積極的に行うことにより、子どもたち、親、支援者が、それぞれ人としてともにひろがり、成長していくことを目指して活動しています。

「ふれあう」ことはコミュニケーションの基礎力であり、自分の身体やまわりに気づき、身体感覚を養うことにより、身体のリラクセーションを図り、健康や姿勢、生活動作の土台を培うものです。「食べる」ことは、生きていく土台であるとともに、呼吸や排痰、認識や感情、姿勢や発声、運動のもとにもなっています。また、社会関係を円滑にし、生活を豊かなものにする役目も担っています。「食べること」「ふれあうこと」を重視した研修活動、実践活動、研究活動を積極的に行い、誰もが安心して豊かに暮らせる社会を目指していきます。

具体的には、子育ての見方と支援の仕方(静的弛緩誘導法、摂食指導、ふれあい体操などを活用)を明確にし、子育ち支援、講演会、研修会を行います。特に、2015年度は「ふれあい体操研修会」に力を入れ、学校、施設関係だけではなく、重症児デイサービスネットワークとも連携して、より多くの重症児、保護者、関係者による取り組みを展開していきます。

(1)わくわくプロジェクト(子育て支援)
障がい児親子2~3組と、担任や支援者が寝食をともにしながら、ベテランの教員、保育士、ヘルパーなどにより、子どもの障がいの見方や育て方、ふれあい方、具体的な支援の仕方(生活場面でのふれあい方や遊び方、言葉かけ、食事場面での介助の仕方や安全な食事の形態、入浴や睡眠時の姿勢や補助的な道具のアドバイスなど)に関する研修を行います。親はこの場で悩みを相談したり、不安な気持ちを話したりすることができます。障がいが重いために、外で宿泊したり、親以外の人と入浴したりしたことがない子どもも多く、子どもの経験の幅を広げていく機会にもなります。

(2)ふれあい体操研修会
障がいの重い子どもたちのコミュニケーションの基盤と身体感覚を培う「ふれあい体操」の考え方と進め方を体験できる研修を、障がい児親子、支援する特別支援学校職員、通園施設職員、重症児デイサービス職員、関係者、支援者などに向けて行います。

(3)講演会
「食べる力を育てるために」という講演会を行います。2015年度は、歯学博士の田村文誉先生を講師に迎え、講演会と研究協議、さらにNPO法人ひろがりの実践報告も行い、多くの方に参加を呼びかけていきます。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「名フィル子どものエール基金」2014年度助成先による提案です。