【障がい者】NPO法人ひろがり

私たちNPO法人ひろがりは、障がいの重い子どもたちの子育ちの基礎的な支援と保護者の親育ち支援を積極的に行うことにより、子どもたち、親、支援者が、それぞれ人としてともにひろがり、成長していくことを目指して活動しています。

人は、どんなに重い障がいがあろうとも、人としてひろがり、伸びていく力を持っており、そのような力を育んでいくことが必要です。そのためには、生活の中で、無理なく、楽しく続けられる「ふれあう力(コミュニケーション力の基礎)」や「食べる力(生きていくための総合力)」を育てるための支援を浸透させ、自分で主体的に育っていく力を支援し、生きていく土台を培っていくことが重要です。

具体的には、子育ての見方と支援の仕方(静的弛緩誘導法、摂食指導、ふれあい体操などを活用)を明確にし、下記2つの子育て支援を行います。

(1)わくわくプロジェクト
障がい児親子2~3組と、担任や支援者が寝食をともにしながら、ベテランの教員、保育士、ヘルパーなどにより、子どもの障がいの見方や育て方、ふれあい方、具体的な支援の仕方(生活場面でのふれあい方や遊び方、言葉かけ、食事場面での介助の仕方や安全な食事の形態、入浴や睡眠時の姿勢や補助的な道具のアドバイスなど)に関する研修を行います。親はこの場で悩みを相談したり、不安な気持ちを話したりすることができます。障がいが重いために、外で宿泊したり、親以外の人と入浴したりしたことがない子どもも多く、子どもの経験の幅を広げていく機会にもなります。

(2)こころとからだにやさしい介護食づくり研修会
障がいの重い子どもたちは、食べる機能が十分育っていない場合が多く、飲み込みや咀嚼が難しい子どももいます。そのような子どももおいしく、楽しく、安全に食べることができるような食事、そして食べる機能を高めていくための食事について、親や支援者に向けた研修を行います。支援者が一人ひとりの異なった食べる機能の障がいに適したおいしいごはんとおかずを準備することができれば、子どもたちの食事が子どもにとっても親にとってもつらい時間ではなく、楽しい時間になるでしょう。また、窒息や誤嚥性肺炎による事故を防ぐことにもつながります。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「名フィル子どものエール基金」2013年度助成先による提案です。