【子ども・教育】NPO法人子どもたちの生きる力をのばすネットワーク
当団体は2015年度、試験的に毎週木曜日に2部制を導入し、入所希望生徒の増加に対応しています。不登校生徒への2部制での受け入れが不足なく行われるためには、1日に生徒10名に対しボランティアを含めて常時5名以上のスタッフが必要です。
まず、日本福祉大学学生ボランティア・グループ(アンビシャスネットワーク)の活動日を、現在の隔週木曜日から毎週木曜日にし、活動回数を倍に増やします。アンビシャスネットワークに活動回数を増やしてもらう理由としては、2014年度に学生たちの指導を受けながら参加した子どものうち、4名の子どもたちが夜間定時制、通信制へと無事高校進学を果たしているという実績があるからです。不登校生徒の中には、関わってもらった学生ボランティアとの間に良好な人間関係を持つ者も多く、学生ボランティアを志し、大学の社会福祉学部への進学を考えている元不登校生徒もいます。アンビシャスネットワークの支援を受けた不登校生徒の中には「OBOG会」と称し、毎月必ず定期的に会合(毎月第4土曜日のスタッフ会議が開催される同日に隣室で親睦を兼ねた活動)を持つようになりました。
学生ボランティアの活動では、1部屋は学習支援に、1部屋はカウンセリング業務というように、子どもたちの現状に柔軟に対応していきます。カウンセリングは子どもだけでなく、保護者やその両方に行う場合もあります。子どもに対してはカウンセリングのほか、テーマを立ててのフリートーキング、プレゼンテーション等、多彩な指導を展開します。カウンセリングはカウンセリング室で行う以外に、リクレーションや軽運動、畑作業等の休憩時間等にも随時行います。さまざまな悩みを抱える保護者へもカウンセリングを実施し、子どもの進路相談や心の相談を行うことで、学校に行けず将来を心配し悩んでいる子どもの保護者の不安を取り除きます。また、スタッフや学生ボランティアのためのカウンセリング研修や情報交換会も徹底して行い、指導や事例研究の記録等、貴重な成果は当然のことながら将来にわたって保管し、引き継ぎます。
以上の取り組みを通じて、不登校の子どもたちに対する当団体ならではの将来の指導者を養成します。
※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「東海ろうきん傍楽ファンド」2015年度助成先による提案です。
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