【子ども・教育】NPO法人アジャスト

本事業は、早い段階で学習につまずいた子どもの学習を支える教室をつくり、学校や家庭と連携した支援体制の構築を目的とします。当団体は学校や家庭と連携して家庭療育を行ってきました。そのノウハウを活かし、家庭と学校の関係をよくし、子どもによい環境を提供できます。2016年度は継続的に学習支援をした15名全員の成績が伸び、保護者や学校教員の子どもの理解が深まり、子どもとの関わりがスムーズになりました。しかし、訪問型であるため、指導者の移動時間が長く、対応できる子どもの数に限界がありました。そこで、適切な発達段階での学び直しができ、学校や家庭が子どもの指導に行き詰まったときに相談できる場を開設・運営していきます。

 

具体的には、下記を実施していきます。

(1)犬山市近辺の小中学校と連携した放課後学び直し教室の設置・運営

放課後学び直し教室では発達の専門家が常駐し、子どもの発達に合わせて学年をさかのぼった個別の学習支援を行います。また、近隣の学校や家庭で子どもの指導に困った場合に気軽に相談でき、対応を一緒に考える場とします。

 

(2)学校と家庭、地域の教室の3者の連携体制の構築

学び直し教室での内容や子どもの特徴を、学校や家庭にフィードバックします。そのフィードバックによって学校や家庭が子どもを指導するヒントになり、子どもの学習を支えることにつながります。まずは連携の有効性と困り感について調査をし、エビデンスに基づいた協力体制を構築していきます。2017年10月から2017年12月までを調査期間とし、2018年1月から2018年3月に協力校を募り、2018年3月より学び直し教室の試運転を開始します。

 

地域に根差した学び直し教室は、子どもの学びの選択肢を増やすことにもなります。本事業により子どもや保護者、学校が自信を取り戻し、子どもたちがあたたかな未来を描けるようになり、社会に出ても困らなくなることが最終的な目標です。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の住友理工あったか未来基金2017年度助成先による提案です。