【多文化共生】NPO法人にわとりの会

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漢字カードによる外国につながる子どもたちの日本語学習応援事業

にわとりの会は引き続き、子どもたちの母語(北京語、広東語、英語、スペイン語、ポルトガル語)と日本語の音声が出て、楽しみながら学習できる漢字カードを配布していきます。母語を加味してあるこのカードで学習すると、漢字習得の効率を上げることができ、母語も保持できます。ダブルリミテッドを防止し、高校進学につながる教科学習への支援を強力に推し進めます。

(1)小学校1〜6年生の漢字カード(音声ペン・ドリル・指導マニュアル付き)を60セット貸し出します。従来の漢字教材は文字が小さく(特に4~6年生用)、漢字に親しんでいない人にとって学習しにくいものです。このカードはカラフルなイラストがあり、文字も大きく、音声が出る教材です。しかし、約3万円という価格は高価で、購入できる団体は少なく販売普及は難しいため、60セット(新規20、継続40団体)を日本語教室に貸し出すことで普及していきます。

(2)漢字を苦手とする子どもたちがスモールステップで成功体験ができるように、「にわとり式漢字検定」を行い、漢字カード配布による学力の変化やその効果も測定します。また、子どものやる気を高めるため、書き方、作文コンテスト、団体対抗カルタ大会を予定しています。

(3)このカードを使った1〜3年生の児童は、該当学年クラスの漢字学習についていくことができています。こういった半年間のモニターの成果を発信することで、さらなる普及を目指し、「一刻も早く、ひとりでも多く」ダブルリミテッドの子どもを減らしていきます。

(4)モニターの成果をまとめて、有効性を発信します。外国人児童生徒の日本語指導充実を目指した学校教育法施行規則の改訂(母語を加味して日本語を教える等)がなされた2014年、その趣旨に合致したこの漢字カードを公立学校へ普及させるよう政策提言していきます。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の【事業指定プログラム「ミエルカ」】2014年度助成先による提案です。