愛知県には中学を卒業する生徒(約75,000人)のうち、進路が決まらないまま卒業する生徒が毎年750人程度います。2015年度は全国平均0.68%、愛知県は0.96%で全国最多人数という結果が出ています。また、高校(全日制、定時制)を退学する生徒は毎年3,000人程度います。全日制は約4%、定時制は約30%の生徒が退学をしています(愛知県学校基本調査より)。

通信制高校やフリースクールなどの選択肢がありながらも、上記のような子どもたちの中には、「意欲が持てない」「金銭的な問題で通えない」「アルバイトに行くことができない」など、社会の中でどこにも所属せず、生きづらさを抱えながらニート・ひきこもり状態が続いている子どもたちがいると想定されます。その対象と考えられる2人の若者の事例(悩み)を紹介します。

(1)人や社会と関わる経験を積める居場所がない
中学2年生から不登校になったAくん。一念発起して定時制高校に入学したものの、入学式を欠席し、きっかけをつかみ損ねて登校する勇気を持てず、そのまま退学となってしまいました。Aくんはなにを聞いても、「わからない」「できない」ということが多く、自分の気持ちや意思を表現することができず、人前で食事をすることもできない状況です。

(2)目標を見つけられる居場所がない
高校1年生で中退したBくん。広域性通信高校に入学をし、卒業に必要な単位を取得することはできましたが、アルバイトに行く勇気を持てず、家で一人過ごす生活をしていました。Bくんは大学進学を目標にしていますが、自分が何を学びたいのか、将来どんな仕事につきたいのかは想像できません。

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