「2014年度学校基本調査」によると、中学校の不登校生徒は前年度より4,000人多い95,000人で、39人に1人が不登校です。愛知県内においては中学校の生徒数221,212人中6,111人(2.7%)で、36人に1人が不登校です。半田市の不登校の子どもの割合は、29人に1人(中学校生徒数3,813人中129人(3.38%))と突出しています。

昨今、マスコミ等で登校拒否や不登校生徒が全国的に増加している傾向が報道されたこともあり、フリースクールへの入所希望者は増加しています。しかし、半田市内にある不登校生徒のための教育機関は、民間の団体と行政が運営する適応指導教室2ヶ所しかなく、すべてのニーズに対応することができません。困窮する保護者と生徒を前に、収容人数の限界を超えているという理由で入所を断らざるを得ないのが現状です。

不登校生徒の受け入れを拡大するためには、スタッフや学生ボランティアを増員する必要がありますが、業務や教育活動に見合った活動費も合わせて必要です。また、不登校生徒を取り巻く環境も共働き世帯、ひとり親世帯、生活保護世帯、発達障がい児を抱える世帯、外国にルーツのある世帯などさまざまあり、保護者や子どもたちに寄り添った支援が求められていますが、入所者や入所希望者、入所に至らなくとも相談のため来所してくる保護者や子どもたちの増加に伴い、保護者や子どもたちへのさまざまな不安に対応するためのスタッフや学生ボランティアに対するカウンセリング指導や研修も不足しています。

この課題に取り組んでいる団体