【障がい者】認定NPO法人名古屋ろう国際センター
聴覚障害者が日本語を学ぶことにより、わからなかった日本語がわかる喜び、伝えたい気持ちが伝わる喜びを感じながら、聴覚障害者自身が日本語能力を身につけることで、働くという大きな目標につなげていきます。
●日本語能力試験(※1)の取得を目指します。
週1回1時間×6か月・1か月¥2,000を基本に1対1で学習し、日本語能力試験(N5・N4)の取得を目指します。1週間の定員数をのべ6人とし、時間、回数は相談により決定します。聴覚障害者には手話を使って学習したほうが理解が進むという有効性が確認できています(※2)。また、聴覚障害者の日本語レベルは個人差が大きく、大人数での学習が難しいため、1対1で手話を使いながらテキストに沿って学びます。テキストはろう児向けに作られた文法のテキストや同じく日本語が第二言語となる外国人向けに作られた「みんなの日本語」などを使用し、日本語能力試験1か月前からは日本語能力試験公式問題集を集中して行います。日本語能力試験の取得を目指すことにより、本人の勉強の継続意欲が湧くこと、外部からの日本語能力の判断材料となることが考えられます。
また、受講料を低額にし、金銭的な負担が大きくなるために学習することが難しかった聴覚障害者にも、学ぶ機会を提供することができます。毎月見学者も受け入れ、多くの聴覚障害者に日本語学習に触れる機会を作ります。
●企業ヒアリング、手話教室を開催します。
将来、聴覚障害者が一般企業で働いていくために必要とされる日本語力を企業にヒアリングします。その結果を聴覚障害者の日本語学習に盛り込み、企業が求める日本語力に近づけられるよう学習を進めます。
また、企業の従業員の聴覚障害者に対する理解が深まるよう、企業向けに簡単な手話講座を開催し、聴覚障害者との交流の場を設けます。
※1:日本語能力試験・N5基本的な日本語をある程度理解することができる。N4基本的な日本語理解することができる。
※2:「あいちの課題深掘りファンド」2016年度助成事業調査より。
※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「東海ろうきん傍楽ファンド」 2016年度助成先による提案です。
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