愛知県内の就業している人の割合97.4% 、聴覚障害者14.5%

愛知県内の労働力人口は4,014,000人で、うち就業者数は3,908,000人と97.4%の人が就業しています(※1)。一方、愛知県内の身体障害者(18歳以上)234,330人のうち雇用されている身体障害者は19,334人で8.3%です(※2)。愛知県内の雇用されている身体障害者19,334人に、雇用障害者数のうち聴覚障害者の割合13.4%(※3)を掛け合わせると、2,591人となります。愛知県の聴覚障害者17,817人のうち2,591人が雇用されていると推計でき、愛知県内の聴覚障害者全体の14.5%が就業していると考えられます。聴覚障害者の雇用率は正式には発表されていませんが、愛知県の聴覚障害者17,817人のうち、約15,000人が働きたくても働けていないのが現状です。

聴覚障害者が働きたくても働けない理由の一つに日本語力が低いために、仕事でも必要となる筆談・長文が苦手なことがあげられます。実際、当センターに訪れた聴覚障害者36人のうち、読み書きが苦手と答えた人は36人と100%でした。

聴覚障害者本人が日本語力を身につけられると就職も目指せますが、現状では聴覚障害者への日本語支援が十分とは言い切れません。聴覚障害者の就労率が低い理由はここにあるのではと考えます。また、就職するために日本語を学びたくても、収入が低いために聴覚障害者のための日本語教室の月謝5,000円が払えないという悪循環も生み出してしまいます。

※1:愛知県統計課・愛知県統計年鑑 平成26年4月1日より
※2:愛知労働局・障害者の雇用状況と支援 平成26年6月1日より
※3:厚生労働省「障害者雇用実態調査」平成25年より

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