【障がい者】NPO法人パンジー

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重症心身障がい児を取り巻く環境(家庭・学校・病院等)を総合的な視野で捉え、連携して積極的に彼らの可能性や能力を引き出せるよう考え、実践していくことが必要です。

一人ひとりに合わせた「感覚統合プログラム」は、聴覚過敏の緩和や空間認知能力の向上に効果があります。これによって首が据わり、視覚の焦点が合い、字が読めるようになり、やがて自分の思っていることを正確に伝えられるようになる子どももいます。健常な赤ちゃんが成長段階で自然に獲得している機能を、訓練や支援を受けて身につける可能性もあります。学校や家庭以外でいきいき過ごせる場所を確保し、友だちや地域の多くの人との交流の機会を作ることで、子どもたちの社会性を養っていきたいと考えています。

また、知的好奇心を持ち、自ら意思表示できるようになった子どもたちの様子を、重症心身障がいを持つ低学年までの子どもの親や周囲に見てもらうことによって、その親は子どもの可能性を信じて、自信を持って子どもと向き合えるようになります。

さらに、障がいを持つ子どもたちが、健常者と同じように地域で暮らしたいと思っていることを、彼らがデイサービスで活動している姿を通して、SNSなどで地域の方に伝え、理解を得ていきます。そして、将来的には、この放課後等デイサービスを利用した子どもたちがその運営に関わり、社会人となっても活躍できる場になることを目指します。

2017年2月にデイサービス事業を開始するために、以下の項目を実施します。
(1)施設の改装
2016年9月までに、賃貸の空き店舗を改装し、感覚統合プログラム用の器具を設置する。
(2)職員の採用と教育
2016年8月から常勤事務員1名並びに常勤支援員1名を採用し、2017年1月に非常勤職員を採用する。
(3)利用者の募集
2016年6月、8月、12月に感覚統合プログラムの見学会を行い、利用者を募集する。
(4)制度事業の申請
2017年1月までに愛知県の放課後等デイサービス事業の許可を受ける。

 

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の事業指定プログラム「ミエルカ」2015年度助成先による提案です。