【多文化共生】NPO法人にわとりの会

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外国につながる親と子どもの両方を支援するために、「子育てに役立つ多言語冊子(付録つき)」をこれまでに当団体と協働した団体に送ります。各団体からフィードバックを得て、就学前の段階での外国人の保護者への子育て支援の有効な方法を探り、その結果を発信することで、子育て支援に関わる行政や他団体との協力の道を見つけ出します。

本冊子には、日本語が不自由な親にとって有益な情報「妊娠出産、健診、入園、入学時(胎児0才から年長児まで)」を載せます。子どもの発達の道筋や子育て中に必要なひとこと日本語会話、受けることのできる支援情報を多言語で載せるので、通訳を常駐させる予算が確保しづらい場合でも、母語による最低限のサービスが提供できます。また、子育て支援に必要な情報は、どの地域でも必要なものとその地域独自のものがありますが、冊子には各地域個別の情報を挟み込み、各地域に密着した冊子とします。

さらには、実際に子どもと触れ合うときに役立つ付録をつけます。創作童話や(音が出る)童謡、ひらがな習得に役立つ多言語カルタなど、遊びながら語彙が増えるような道具(すごろく、カルタ、紙の指人形)です。パソコンがない家庭でも使うことができるようにツール(音声ペン)をつけます。

当事者一人ひとりには冊子だけ配り、保健センター、国際交流協会、子育て支援センター、保育園、小児科、産婦人科などの拠点には音声ペンを置いておきます。

上記の冊子30セットを使った日本語講座を瀬戸市、小牧市、名古屋市、知立市、豊明市で行い、参加者に参加前と参加後にアンケートを行います。1ヶ所20名、5ヶ所で100名のアンケートを取り、集計分析し、その結果をにわとりの会のWebサイト、ブログ、Facebookなどで広く発信し、外国につながる人びとの子育て支援充実のきっかけづくりをしていきます。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「住友理工あったか未来基金」2015年度助成先による提案です。