【多文化共生】NPO法人フロンティアとよはし

フロンティアとよはし写真

(1)外国人生徒の就職に今必要とされている情報や機会を提供
外国人生徒が安定した仕事に就くことができるよう、情報を提供し、自身を知った上で目標を設定できるようにします。その上で、生徒たちが自ら希望する会社への就職を実現するために必要な学力の向上、検定試験の受験や社会に出てから必要な日本語を少しでも身につけるような努力を促すよう指導します。
あわせて、生徒自身の悩みや不安を解消する機会を提供し、安心して学習できるようフォローすることで、目標達成へと近づくことを目指します。

(2)生徒たちの就職に対する意識改革
就職に対する意識をしっかりと持ち、なぜ学ぶのか、何を学ぶのかということを自身の中で認識してもらうことで、学業に取り組む意欲の向上を図ります。
日々のアルバイトの中で、なぜ働くのか、どのような仕事に自身の適性があるのかを意識しながら取り組むような指導を行います。さまざまな経験の中から得たものを自分の中に経験値として蓄積できれば、のちの就職活動に活かすことができます。

(3)外国人生徒の保護者への情報提供
子どもたちの意欲向上と明確な目標設定には保護者の協力が不可欠です。しかし、帰国しても元の学年に編入できる、あるいは帰国時よりも下の学年から学び直しができるなどと誤解し、日本の教育制度を正確に理解していない保護者や、情報不足で子どもたちのサポートができない保護者が少なくないため、学校の指導と家庭内での教育の両輪で進路指導を進めていくことが非常に難しい状況があります。子どもたちだけでなく、親も仕事に対するやりがいや就労の意義を自身の経験の中から見出した上で、子どもたちの進路に必要な情報を得られる機会を提供します。
適正な情報を入手できることで親の認識が変わり、家庭内で子どもと情報共有ができるようになります。親との意思疎通が可能になれば、親子関係も良好になって家庭生活が安定し、子どもの意欲向上とがんばる原動力となる土台ができ上がります。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の「外国にルーツを持つ子ども応援基金 in あいち」2015年度助成先による提案です。